トランジスタ技術という本を読んでみたけど・・・難しい。
このように感じたことありませんか?
私は電子回路を勉強して10年経ちますが、
新人の頃、毎月トランジスタ技術を読んで知識を蓄積しようと考えたことがあります。
しかし、毎月どころか、1冊目で理解するのが難しく読むのをやめてしまいました。
なぜ理解できなかったか?
それは単純に基礎知識が不足しているからでした。
今でこそ読めるようにはなりましが、当時の私は基礎知識もない初心者でした。
まずは基礎知識から身につけることが第一歩なのです。
そこで基礎知識を身につけるため、別の本から読むことにしました。
本記事では、トランジスタ技術が読めるようになるまでに
実際に勉強して価値のあった本とおすすめのトランジスタ技術の本を紹介します。
トランジスタ技術を読むための本
私が新人の頃、読んでいた本です。
前半だけでも読むと、難しい回路理論は省いて説明しており、初心者の方にはちょうど良い勉強になります。
初心者の段階で、後半まで理解する必要はないと思います。
前半だけで、回路図の見方の基礎、電子部品の基礎知識、回路設計の基礎知識が身につきます。
トランジスタ技術のおすすめ本3選
トランジスタ技術とは
トランジスタ技術は電子回路技術全般を幅広く解説したエレクトロニクス雑誌です。
電子回路技術全般をもう少し詳しく言うと、以下のような技術です。
電子回路
パソコン周辺
マイコン
電子部品
計測
制御
これだけの技術を記載した本を毎月読み続ければ、幅広い知識を得ることができるでしょう。
初心者におすすめはトランジスタ技術SPECIAL
個人的にはトランジスタ技術よりもトランジスタ技術SPECIALの方がオススメです。
なぜなら、1つのテーマを基本から解説しているからです。
トランジスタ技術は
特集記事、基礎的な連載記事、最新技術の記事、実験記事など、実際に役立つ情報が多くあります。
色々な記事があって面白いのですが、初心者の方には情報が盛り沢山でインプットするのが大変だと思います。
トランジスタ技術SPECIALは、1つのテーマに特化しているので、集中して勉強できます。
また、基本的な電子回路やマイコンをテーマにしているトランジスタ技術SPECIALもあるので、
それらから勉強すると非常に良いです。
トランジスタ技術SPECIALのおすすめ本3選
トランジスタ技術SPECIAL No.136 電気の単位から! 回路図の見方・読み方・描き方
まさに初心者向けにおすすめのトランジスタ技術です。
本のサブタイトルに「どこから始めたらいいかわからないエレクトロニクス1年生に贈る」と書いてある通り、
初めて電子回路を勉強する方に最適な本です。
この本では、以下の基本的な知識を習得することができます。
回路図記号の基本
電気の単位
電子回路の基本法則
回路図の書き方のルール
トランジスタ技術SPECIAL No.138 オームの法則から! 絵ときの電子回路 超入門
こちらも初心者におすすめのトランジスタ技術です。
この本は電子回路の基礎知識を身に着けた後に、電子回路の仕組みや動作をイメージするのに最適な本です。
なので、「トランジスタ技術SPECIAL No.136 電気の単位から! 回路図の見方・読み方・描き方」を読んでから、
この本を読んだ方が効率的に電子回路の振る舞いが理解できます。
この本では、以下の知識を習得することができます。
基本的な電子部品の動作イメージ
基本的な電子回路の知識
基本的な電子回路の法則
トランジスタ技術SPECIAL No.101 マイコンのしくみと動かし方
今の時代、電子回路にマイコンが搭載されないことはないです。
なので、マイコンの知識は持っておいた方が良いでしょう。
「そもそもマイコンとは?」という基本的なところから解説していますので、
マイコンの初心者でも理解しやすいと思います。
この本で、以下の知識を習得することができます。
マイコンの仕組みや動作
マイコンの入出力ポート・タイマ・AD変換
マイコンの割り込み
以上の3冊のトランジスタ技術SPECIALを読めば、効率的に学習ができると思います。
「マイコンのしくみと動かし方」は私が新人の頃にありましたが、他の2冊はまだ出版されていませんでした。
なので、私は最初に紹介した「電子工作の素」で勉強しましたが、
この2冊を読めば、「電子工作の素」で勉強しなくでも良いと思います。
トランジスタ技術の読み方
ある程度、トランジスタ技術SPECIALで勉強したら、トランジスタ技術を読んでみましょう。
何も毎月購入する必要はありません。
タイトルと目次をみて、気になる月のトランジスタ技術だけ読めば良いのです。
また1冊の情報量は結構多いので、全てを読もうとしないで良いと思います。
興味のある項目だけ読んでいけば、徐々に知識も蓄積されていきます。
トランジスタ技術は、そのぐらい気楽に読むものです。
「今月のトランジスタ技術はキットが付属している」という理由で買ってみるのも良いでしょう。
そのときはキットに必要なソフトウェアのダウンロードサービスも活用しましょう。
参考までに私は、CD-ROM版で1年分のトランジスタ技術をまとめて買っています。
理由は以下の3つです。
連載記事をまとめて読める
豊富な情報を辞書的に使える
PDFなので場所を取らない
自分に合った読み方を探してみてください。
» 1年分のトランジスタ技術はこちらバックナンバーから探してみる
電子回路の特定分野の知識を深めたいと思ったら、別のトランジスタ技術SPECIALを読んでみることです。
例えば
電子回路シミュレーションだったら、
バーチャル学習! パソコン回路塾[LTspice CD付き](TRSP No.141) (トランジスタ技術SPECIAL)
モータ制御回路だったら、
トランジスタ技SPECIAL No.140 トコトン実験! モータのメカニズムと高効率駆動
と色んな分野に特化した本がトランジスタ技術SPECIALにはありますので、
バックナンバーから探してみると良いでしょう。
まとめ
今回はエレクトロニクス雑誌のトランジスタ技術について解説しました。
電子回路を専門にしている人だったら、トランジスタ技術を知らない人はいません。
ぜひ、うまく活用してください。