電子回路シミュレータ

LTspiceの本で、おすすめの書籍10選!

LTspiceのおすすめ本のイメージ図

電子回路シミュレータLTspiceを勉強しようとしたとき、このような経験はありませんか?

  • LTspiceの本が多くあるけど、どの本が良いのかわからない。
  • LTspiceの勉強をしたいけど何から手を付けていいのかわからない。

私は電子回路設計の仕事をして10年ほど。
年間数万台を出荷する製品の電子回路を設計できるようになり、
電子回路を設計する際には、LTspiceを活用しています。

とはいえ、最初から電子回路シミュレータLTspiceを使いこなせたかというと、そんなことはありません。

回路図を作成したものの、いざシミュレーションを実行したら、思っていたような結果が得られなかったり、エラーが発生したりと、解決するのに苦労したものです。

そのようなときに助けとなったのが、LTspiceの本でした。
LTspiceの本を読みながらシミュレーションすることで、いつの間にか使いこなせるようになっていました。

本記事では、これからLTspiceの学習をしたいという方向けに、
私がこれまで実際に学習して価値のあったおすすめの本を紹介し、
3冊だけ勉強すればよいことを解説します。

LTspiceを活用できるようになるために、この記事がお役に立てば幸いです。

 

 

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どれだけのLTspiceの本が出版されているか?

世の中にはLTspiceの本がどれだけ出版されているでしょうか?

一通り並べてみましょう。

  1. 電子回路シミュレータ LTspice XVIIリファレンスブック
  2. 電子回路シミュレータLTspice入門編
  3. 電子回路シミュレータLTspice実践入門
  4. 定番回路シミュレータLTspice 部品モデル作成術
  5. 回路シミュレータLTspiceで学ぶ電子回路
  6. トランジスタ技術SPECIAL No.123 実験&シミュレーション!電子回路の作り方入門
  7. トランジスタ技術SPECIAL No.141 バーチャル学習パソコン回路塾
  8. トランジスタ技術SPECIAL No.147 シミュレーションDVDで早わかり! 電子回路教科書
  9. トランジスタ技術SPECIAL 増刊 クルマとパワエレの電源トランス&コイル技術教科書
  10. トランジスタ技術SPECIAL 増刊 高効率・高速応答!サーボ&ベクトル制御 実用設計

ざっと並べてみても10冊はありますね。

まずは1つずつ特徴を簡単に解説していきます。

 

LTspiceでおすすめの本10選!

電子回路シミュレータ LTspice XVIIリファレンスブック


電子回路シミュレータ LTspice XVIIリファレンスブック

2部構成です。内容は以下の通り。

第1部 操作方法
回路図入力、部品の使い方、電源の使い方、波形表示の方法。

第2部 シミュレーション方法
DC解析、トランジェント解析、AC小信号解析の方法。

 

LTspiceの基本をしっかりと解説しています。

LTspiceを使う上で、入口としては丁度よい書籍です。

これからLTspiceを使ってみたいという方におすすめです。

 

電子回路シミュレータLTspice入門編


電子回路シミュレータLTspice入門編

大きく3つの構成に分かれます。内容は以下の通り。

第1章~第4章 操作方法とシミュレーション方法
LTspiceのインストール方法、操作方法、回路図作成、CR回路を題材にしたシミュレーション例。

第5章~第7章
オペアンプを題材としたAC解析の説明、信号源の使い方。

第8章~第13章
ダイオードによる整流回路、トランジスタの動作、トラジスタのSPICEモデルの利用方法、パラメトリック解析、モンテカルロ解析、オペアンプの反転増幅回路。

 

10年前に出版された本です。私はこの本でLTspiceの基本を勉強しました。

もし今から、基本的な操作方法とシミュレーション方法を勉強するのであれば、「 電子回路シミュレータ LTspice XVIIリファレンスブック 」の方が良いかなと思います。

 

ただ、「 電子回路シミュレータLTspice入門編 」は、2つメリットがあります。

  • ダイオード、トランジスタ、オペアンプの実際の回路を題材としている
  • パラメトリック解析、モンテカルロ解析の説明が豊富

これらを勉強したい方にはおすすめです。

 

電子回路シミュレータLTspice実践入門


電子回路シミュレータLTspice実践入門

第1章 抵抗、インダクタ、コンデンサ、トランス
第2章 ダイオード、ツェナーダイオード
第3章 トランジスタ
第4章 接合型電界効果トランジスタ
第5章 トランジスタを使った増幅回路

上記からもわかるように、LTspiceを使って、受動部品の動作を確認しています。
LTspiceを使いながら、電子部品を理解したい人におすすめです。

 

定番回路シミュレータLTspice 部品モデル作成術


定番回路シミュレータLTspice 部品モデル作成術

第1部 スタートアップ
LTspiceの特徴、インストールについて説明しています。

第2部 部品モデル作りの基礎知識
部品モデルには「パラメータモデル(デバイスモデル)」と「等価回路モデル(サブサーキットモデル)」の2種類があり、それぞれの特徴について解説しています。

第3部 部品モデルの作り方
抵抗、ダイオード、コンデンサ、ショットキーバリアダイオード、コイル、MOSFET、電源制御IC、バイポーラトランジスタ、白色発光ダイオード、IGBT、DCモータ、トランスなどの部品モデル作成方法を解説しています。

 

おそらく、LTspiceの書籍で唯一、「LTspiceで部品モデルを作成する方法」について解説した本だと思います。

部品モデルの作り方を知りたいという方におすすめです。

 

多くの人のLTspiceを使う目的は、実機を作る前に回路の動作を確認したいという場合が多いと思います。

部品モデルを入手できれば自分で作る必要はありませんが、入手できない場合は、部品モデルを作成する必要もあると思います。

しかし、部品モデルを作成する作業は、けっこう大変なので、個人的には部品モデルを一生懸命作ることに時間と労力を費やすのであれば、似たような特性の部品モデルを入手し、代用する方がよいと思います。

 

部品モデルを入手できない場合に、「どうしてもこの部品モデルでシミュレーションしたい!」というとき、この本が役立つでしょう。

 

回路シミュレータLTspiceで学ぶ電子回路


回路シミュレータLTspiceで学ぶ電子回路(第3版)

2部構成です。内容は以下の通り。

第1部 LTspice基礎編
ダウンロード、インストール、回路図入力、シミュレーションのコマンド、波形表示。

第2部 LTspice活用編
RLCなどの簡単な回路例、電源の回路例、オペアンプの回路例、ロジックのシミュレーション例、SPICEモデルの取り込み方。

 

この本の最大の特徴は、コマンドについて説明しているところです。

例えば、初期状態の電圧を設定するにはどうすれば良いのだろうと思ったときに、本書を読むと、.ICコマンドを使えばよいということがすぐに分かります。

 

私は、このような何かの設定をしたいと思ったときに、すぐに調べられるように一冊持っています。

つまり辞書的に使えるので便利です。

 

またエラーの対策方法が書いてあるのも良いですね。

 

トランジスタ技術SPECIAL No.123 実験&シミュレーション!電子回路の作り方入門


[実験&シミュレーション!電子回路の作り方入門 (トランジスタ技術SPECIAL)

大きく分けて、3部構成です。内容は以下の通り。

第1部
バイポーラトランジスタを使った回路を題材としたシミュレーション。

第2部
オペアンプを使った回路を題材としたシミュレーション。

第3部
フィルタ回路を題材としたシミュレーション。

 

主にアナログ回路のシミュレーションをしています。

トランジスタ、オペアンプ、フィルタ回路を中心としたアナログ回路を、LTspiceでシミュレーションしながら学習したい方におすすめです。

 

トランジスタ技術SPECIAL No.141 バーチャル学習パソコン回路塾


バーチャル学習! パソコン回路塾[LTspice CD付き](TRSP No.141) (トランジスタ技術SPECIAL)

前半と後半の2部に分かれます。内容は以下の通り。

前半
トランジスタ回路、オペアンプ回路、電源回路、フィルタ回路、オーディオ回路、発振回路、基本素子(ツェナーダイオード、コイル、コンデンサ)を題材としてシミュレーションしています。

後半
電子回路シミュレータLTspice XVII 公式和訳マニュアル が記載されています。

 

アナログ回路全般についてシミュレーションしています。

LTspiceでシミュレーションしながら、アナログ回路全般の学習をしたい方におすすめです。

 

トランジスタ技術SPECIAL No.147 シミュレーションDVDで早わかり! 電子回路教科書


トランジスタ技SPECIAL No.147 シミュレーションDVDで早わかり! 電子回路教科書

大きく分けて、4部で構成されています。内容は以下の通り。

基礎編
部品の記号、回路図の描き方、単位と物理量などの電子回路の基礎を解説しています。

準備編
LEDの点灯回路を題材に、LTspiceでの回路図の作成、動作方法について解説しています。

学習編
電子回路の基本法則(オームの法則やキルヒホッフの法則など)、実用回路(ホイートストンブリッジなど)、オペアンプの選び方などを、LTspiceでシミュレーションしながら解説しています。

応用編
オペアンプ回路のシミュレーションと実測の使い分け、センサ信号増幅の設計事例、フィルタ回路の設計事例について、LTspiceでシミュレーションしながら解説しています。

 

電子回路の基本的な解説からスタートしています。

LTspiceで動作を確認しながら解説しているので、実際にLTspiceで手を動かしながら読むと、学習効率が良いと思います。

 

LTspiceでシミュレーションしながら、電子回路の基礎学習をしたい方におすすめです。

 

トランジスタ技術SPECIAL 増刊 クルマとパワエレの電源トランス&コイル技術教科書


クルマとパワエレの電源トランス&コイル技術教科書[LTspice対応] (トランジスタ技術SPECIAL増刊)

大きく分けて、4部で構成されています。内容は以下の通り。

第1部
電気自動車のパワー制御回路。

第2部
トランスの設計の基礎、コアサイズの求め方、フェライトコアの基礎。

第3部
トランスやチョークコイルの設計。

第4部
トランスモデルの作り方とLTspiceを活用した電源回路シミュレーション。

 

第4部からLTspiceを活用して電源回路のシミュレーションをしています。

LTspiceも活用しつつ、電源回路の勉強をしたい方に、おすすめの書籍です。

 

トランジスタ技術SPECIAL 増刊 高効率・高速応答!サーボ&ベクトル制御 実用設計


高効率・高速応答!サーボ&ベクトル制御 実用設計 (トランジスタ技術SPECIAL)

大きく分けて、3部構成です。内容は以下の通り。

第1部 サーボループの設計と評価
サーボの基礎知識、ゲインと位相、安定性(位相余裕)、伝達関数、サーボループの設計。

第2部 ブラシレスモータの最適制御条件
モータの振る舞い、ホールICとロータ位置、電力効率とトルク効率、ベクトル制御、モータの駆動方法。

第3部 ベクトル制御サーボシステムの設計
ブラシレスモータの伝達特性、サーボシステムの設計・ベクトル制御。

 

モータ制御で、以下の特性や回路にLTspiceを活用しています。

  • ゲインや位相の周波数特性
  • ステップ応答
  • サーボシステムの応答
  • PIDコントローラの過渡応答、周波数特性
  • ブラシレスモータ正弦波駆動
  • 120°矩形波駆動
  • 3相インバータ回路
  • サンプルホールド回路
  • 1シャント法における電流検出回路
  • 3シャント法電流検出回路
  • 電流制御サーボシステムの回路
  • 速度制御サーボシステムの回路
  • 位置制御サーボシステムの回路

など。

LTspiceを最大限に活用していると思います。

モータ制御でLTspiceを利用する場合に、おすすめの書籍です。

 

LTspiceの本でおすすめの学習手順

LTspiceの本を10冊も紹介しました。

これら全てを熟読するには、非常に骨が折れます。

 

そこで私の経験に基づいて、LTspiceを学習する上で必要な本を厳選し、学習手順を解説します。

 

LTspiceの学習に必要な本は3冊だけ

結論から言いますと、LTspiceの学習に必要な本は以下の3冊です。

  1. 電子回路シミュレータ LTspice XVIIリファレンスブック
  2. 回路シミュレータLTspiceで学ぶ電子回路
  3. トランジスタ技術SPECIALのいずれか

上記の3冊を1 → 2 → 3 の順序で学習すると良いでしょう。
基本 → 実践 という流れになっています。

 

電子回路シミュレータ LTspice XVIIリファレンスブック

LTspiceの基本は、 電子回路シミュレータ LTspice XVIIリファレンスブック で十分です。
LTspiceの操作方法とシミュレーション方法をしっかりと解説しています。

私が新人の頃は、この本はまだ出版されていなかったので、「 電子回路シミュレータLTspice入門編 」で基本を勉強しましたが、今なら、この本で勉強すると思います。

なお、パラメトリック解析やモンテカルロ解析の解説は、「電子回路シミュレータLTspice入門編」の方が豊富なので、この解析の部分だけ「電子回路シミュレータLTspice入門編」で勉強しても良いでしょう。

 

回路シミュレータLTspiceで学ぶ電子回路

先程もいいましたが、 回路シミュレータLTspiceで学ぶ電子回路(第3版) の特徴は、コマンドについて解説しているところです。

基本や実践の学習というよりは、辞書的に使うことをおすすめします。

なので、基本の学習を終えたら、LTspiceにコマンドを入力すると、どのようなことができるのかを知るために、コマンドの解説のところだけでも一通り読んでおくと良いでしょう。

そうすると、LTspiceを使っている際に、「ちょっとこういう設定にできないかな」と思ったときに役立ちます。

 

トランジスタ技術SPECIALのいずれか

トランジスタ技術SPECIALのLTspice本を5冊紹介しました。

これらは専門が分かれるため、自分が強めたいと思うところを学習すると良いでしょう。

 

  • LTspiceを活用して、電子回路の基礎学習をしたい方

トランジスタ技SPECIAL No.147 シミュレーションDVDで早わかり! 電子回路教科書 (トランジスタ技術SPECIAL)

  • LTspiceを活用して、アナログ回路全般の学習をしたい方

バーチャル学習! パソコン回路塾[LTspice CD付き](TRSP No.141) (トランジスタ技術SPECIAL)

  • LTspiceを活用して、トランジスタ、オペアンプ、フィルタ回路を中心としたアナログ回路の学習をしたい方

[実験&シミュレーション!電子回路の作り方入門 (トランジスタ技術SPECIAL)

  • LTspiceを活用して、電源回路の学習をしたい方

クルマとパワエレの電源トランス&コイル技術教科書[LTspice対応] (トランジスタ技術SPECIAL増刊)

  • LTspiceを活用して、モータ制御の学習をしたい方

高効率・高速応答!サーボ&ベクトル制御 実用設計 (トランジスタ技術SPECIAL)

 

トランジスタ技術SPECIALでLTspiceの学習をする際に行き詰ったりした場合は、「電子回路シミュレータ LTspice XVIIリファレンスブック」や「回路シミュレータLTspiceで学ぶ電子回路」を読み返しながら進めると良いと思います。

また、特に自分が強めたいと思うところが決まってない場合は、電子回路の基礎学習あるいはアナログ回路全般を勉強すると良いでしょう。

 

まとめ

今回は、LTspiceでおすすめの本を紹介しました。

電子回路を設計する際に、LTspiceは欠かせないものとなってきています。

今回紹介したLTspiceの本が、LTspiceを学習する上でお役に立てば幸いです。

 

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通信講座を利用すると、LTspice習得の近道になりますね。

英語ですが、LTspiceのシミュレーション動画を見れるので、けっこう理解できます。

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