
電子回路を勉強したとき、このように思ったことはありませんか?
- 基礎から電子回路を勉強したい
- 電子回路のキットで勉強したけど全然スキルアップが実感できない
- 週一ぐらいで通える入門セミナーはないかな
本記事を書いている私は、電子回路設計の仕事をして10年になります。
私も初心者のころは、電子回路が全然理解できず、挫折と挑戦の繰り返しでしたが、
今では年間数万台出荷される製品の電子回路を設計できるようになりました。
できなかったものができるようになると
「なぜできなかったのか?」
その理由が良くわかります。
それは何かといいますと、難しい理論から勉強しているからです。
振り返ってみると、
電子回路の基礎知識と動作イメージを学習することから始めると良いことに気づきました。
そんな経験から、初心者向けのセミナーの中でも、
基礎知識と動作イメージの学習に重点を置いているセミナーから段階的にご紹介します。
電子回路でおすすめの入門セミナー3選
まずは、「直感的にわかる!電気回路/電子回路の基礎を学ぼう」で基礎知識と動作イメージを身につける
直感的にわかる!電気回路/電子回路の基礎を学ぼう(Udemy)
このオンラインセミナーでは、
一番最初のキモとなる部分「電気って何なの?」というところからスタートしています。
難しい数式を使わずに、まずは実際に動かしてみて直感的に理解できるセミナーになっています。
ここで基礎知識と動作イメージを身につけ、簡単なアナログ回路の設計をできるようになります。
次に「アナログ回路設計への第一歩」で動作イメージと回路理論を学習する
アナログ回路のフィルタ回路と増幅回路を題材として、動作イメージと回路理論を学習できます。
回路理論が出てきますが、回路理論を学習した後、回路シミュレータで動作を確認するので、
直感的に理解した動作イメージと理論を繋ぎ合わせることができます。
まさに、動作イメージから理論の理解へと一歩を進めることができるセミナーです。
回路シミュレータの操作方法の説明もありますので、シミュレータを使ったことがない人でも大丈夫ですよ。
さらに「電気回路理論入門」で理論を勉強する
ここまで、電子回路の基礎知識、動作イメージ、回路理論の入り口まで学習したら、
回路理論を習得しましょう。
電子回路は理論通りに動くので、理論が理解できるようになると設計がグッと楽になります。
しかし、正弦波、交流、複素数、電力、実効値・・・などなど、ちょっと難しく感じるかもしれません。
先程も言いましたが、初心者が理論から勉強するのはハードルが高めです。
とはいえ、回路の基本的な理論は
- オームの法則
- キルヒホッフの法則
の2つです。
まずは、この2つを理解するようにしましょう。
オンラインのセミナーなので、何度も見ることができます。
一度で理解できなかったところは、後で見返して理解するようにすれば良いのです。
電子回路のセミナーに参加する上での注意点

「なぜオンラインセミナーがオススメなの?」っと思った方がいるかもしれません。
それは、自分のペースで進められるからです。
一般的な企業が開催しているセミナーだと、会場に集まって講義が行われます。
一度でも参加したことがある人はわかるかもしれませんが、
セミナーの講義は、あらかじめ講師が決めた時間通りにどんどん進んでいきます。
自分が理解できないところがあっても、理解できるまで待ってはくれないのです。
一度でも理解できない部分があると、その先の講義の内容はほとんど理解できず、
周りに置いていかれることが良くあります。
ただ単にセミナーに参加すれば、知識や技術が身につくというものではありません。
私は新人のころ、このような経験が良くありました。
しかし、オンラインセミナーであれば、自分のペースで何度も見直すことができるので、
理解できなかったところは何度も繰り返し見ているうちに、理解できるようになります。
Udemyのオンラインセミナーなら、学習期間に制限がないので、自分のペースで勉強することができます。
なので、電子回路のセミナーならオンラインがおすすめです。今なら30日間の返金保証付きなので安心です。
また、学習を進めていくうちに、
人によっては「もっと幅広く学習したいなぁ」という風に思うようになります。
そのような場合は、
次に紹介するオンラインセミナーを活用すると良いでしょう。
電子回路をさらに学習・理解したい方へ
Coursera(コーセラ)で電子回路をさらに学ぶ
さらに幅広く学びたい方には Coursera がおすすめです。
アメリカに本社を置く海外のオンライン学習サービスです。
日本からでもサインアップして受講できます。
世界中の大学や企業が提供する講座があり、電気回路やエレクトロニクスなど幅広く学べます。
ただし、サイトを見れば分かりますが、
「どうやって講座を探せばいいだろう?」と迷う方もいるでしょう。
基本的には
左上の「探索」をクリック
↓
カテゴリーを探す にある「物理科学とエンジニアリング」をクリック
というように、カテゴリーから探します。
それでも「見つからないなぁ~」という人は、
左上の「探索」の右にある検索バーで
↓
electric
electrical
electrical engineering
というキーワードを入力して検索する
こうすれば、受講したい講座が見つかるようになります。
また、授業自体は英語です。
「英語で大丈夫かなぁ」という方は、日本語字幕が利用できるかどうかを確認して選ぶと安心です。
例えば、
の講座では、
英語 で授業
22 言語が利用可能, 日本語 (オート) を含む
という表記があります。
このように日本語字幕対応であることを確認すると良いでしょう。
トランジスタ増幅回路の設計講座
電子回路を学んでいて、こんな風に思ったことはありませんか?
- なぜベテランの人って回路がすぐ読めるんだろう?
- 回路の定数ってどうやって決めているんだ?
- 設計って自分にもできるようになるのかな?
私も初めは同じように思っていました。
振り返ると、私が最初に学習したのがトランジスタ増幅回路です。
ここで「回路動作の仕組み」や「部品定数の決め方」をしっかり理解できたからこそ、
その後に出てくる様々な回路も読み解けるようになったのだと思っています。
数学に例えるなら、
九九ができるようになったからこそ微積分もできるようになった
ということですね。
ところが、
私が探した限りでは「トランジスタ増幅回路の設計方法」を丁寧に解説した教材は見つかりませんでした。
そこで、自分で教材を作ることにしました。
この教材を学ぶだけで、すべての回路設計ができるようになるわけではありません。
ですが、電子回路を理解するための「最初の一歩」 にはつながると考えています。
その一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。