- 子供に電子回路の工作をやってみたいと言われたけど、
何かオススメの電子工作キットはないかな。 - 全く知識はないけど、一から電子回路の学習をしたい。
このように考えている方に、「電脳サーキット」を紹介します。
子供や完全初心者は電子回路の動作実験から始める
電子工作といっても具体的には、どのような作業があるでしょうか?
大きく分けて3項目はあります。
- 電子回路を設計する
- 電子回路の基板に電子部品をはんだ付けする
- 電子回路の動作実験を行う
これらの作業をするには、どのぐらいの能力が必要とされるか、1つずつ見ていきましょう。
電子回路を設計する
これには「電子回路の理論が必要になります。
また「電子部品の基本的特性」の十分な理解と、回路図を作成するため「回路CADの習得」も必要になります。
人によっては、電子回路シミュレータも利用するでしょう。
完全な初心者が、一朝一夕で身につけられるものではありません。
電子回路の基板に電子部品をはんだ付けする
電子部品を購入し、
ユニバーサル基板といわれる「電子工作で使われる基板」に電子部品を「はんだ付け」します。
電子部品を購入する際は、無数にある電子部品から最適な部品を選定する能力が求められます。
また、基板に「はんだ付け」をするとき、上手にできないと電子回路は動作しません。
慣れている人からすれば、難しくないかもしれませんが、完全な初心者には慣れるまで時間がかかります。
電子回路の動作実験を行う
最後に作成した電子回路の「動作実験」を行います。
1回目の実験で動くこともありますが、電子回路が動作しない場合は、
原因特定のために試行錯誤を繰り返すこともあります。
このとき、原因を特定し対策する能力が求められます。
このように電子工作には、様々な能力が必要になり、すぐに習得できるものではありません。
一からコツコツとやることも大切という意見もあるかもしれませんが、
多くの方が途中で妥協してしまうのも無理はないと思います。
そこで、オススメなのは電子回路の動作実験から始めることです。
電子回路の動作を確認し、後から理論的な裏付けをしていくという方が、
妥協せずに電子工作を進められます。
電子回路の動作実験なら「電脳サーキット」がオススメ
電脳サーキットとは、電子部品を搭載したパーツをスナップで止めて、
各パーツを繋ぎ合わせることで、簡単に電子回路を作成できる工作キットです。
電脳サーキットの特徴を上げてみます。
- 簡単に電子回路を作成できる。
- はんだ付けが不要である。
- 電子回路を作成するのに時間がかからない。
- プラスチック素材のため感電しない。
はんだ付けが不要で、組み立てるときに「手で触る部分」は、
プラスチック素材でできているため、子供にも安全です。
電脳サーキットで電子回路の動作実験をする
実際に「電脳サーキット100」で、LED点灯回路とモータ回路の動作実験をやってみます。
LED点灯回路の動作実験
緑色のブロック:スイッチ
黄色のブロック:100Ωの抵抗
赤色のブロック:LED
電池が搭載されているブロック:電源
LED点灯回路の動作実験です。
左の写真ではスイッチがOFFの状態なので、LEDは点灯していません。
中央の写真ではスイッチがONの状態なので、LEDが点灯しています。
右の写真については、スイッチはONの状態なのですが、
LEDを逆向きにしているので点灯しないことが分かります。
直流モータ回路の動作実験
緑色のブロック:スイッチ
赤色のプロペラが搭載されているブロック:直流モータ
電池が搭載されているブロック:電源
直流モータ回路の動作実験です。
左の写真ではスイッチがOFFの状態なので、モータは回転していません。
右の写真ではスイッチがONの状態なので、モータが回転しているのが分かります。
直流モータによるLED点灯回路の動作実験
緑色のブロック:スイッチ
赤色のプロペラが搭載されているブロック:直流モータ
赤色のブロック:LED
青色のブロック:信号処理用IC
電池が搭載されているブロック:電源
直流モータを回すことによって、LEDを点灯させる実験です。
左の写真ではスイッチがONの状態なのに、LEDは点灯していません。
右の写真ではスイッチがONの状態で、モータを指で回転させると、LEDが点灯することが分かります。
光センサによるLED点灯回路の動作実験
緑色のブロック:スイッチ
赤色のブロック:LED
青色と赤色のブロック:信号処理用IC
青色の上にある透明のブロック:光センサ
電池が搭載されているブロック:電源
光センサによって、LEDの点灯を制御する実験です。
左の写真ではスイッチがONの状態で、LEDは点灯しています。
右の写真ではスイッチがONの状態で、光センサの上を指で覆うと、
LEDが消えている(消灯している)ことが分かります。
以上のように、電脳サーキットでは、はんだ付け不要で、安全に電子回路の動作実験を行うことができます。
今回紹介した電子回路の動作実験は一例であり、
「電脳サーキット100」は101通りの電子回路の動作実験がテキストで紹介されています。
電脳サーキット100では物足りないと感じる方は、
「電脳サーキット300」「電脳サーキット500」「電脳サーキット イルミナ」で
より複雑な電子回路の動作実験をすると良いでしょう。
また、どの電脳サーキットから始めるか迷う人は、
まずは「電脳サーキット100」から始めることをお勧めします。
後からでも「電脳サーキット アップグレードキット100 to 500」で、
電脳サーキット100からアップグレードできますので、ご安心ください。
電脳サーキットで一通り動作実験をやったら「キットで遊ぼう電子回路」をやってみる
電脳サーキットで電子回路の動作実験をやったら、
「キットで遊ぼう電子回路 基本編vol.1」をやってみると良いでしょう。
キットで遊ぼう電子回路は、電子回路の動作実験だけではなく、理論にも触れていますので、
電子工作に必要な作業の「1.電子回路を設計する」を目指すためには、
「電脳サーキット」の次の段階として丁度よい電子工作キットです。
ぜひ電脳サーキットで電子工作を楽しんでください!