蓄電池の容量の目安って
どのくらいですか?
こんな質問にお答えします。
本記事を書いてる私は、電気のプロ歴10年です。
今回は「蓄電池の容量の目安を計算する方法」
について解説します。
本記事を読めば、
・蓄電池の容量の決め方
・容量が足りないときの対処法
・そもそも容量とは?kWhの単位とは?
が分かるようになりますよ。
5分で読めますので、ぜひ最後までご覧ください。
蓄電池の容量の目安を計算する方法
家庭用蓄電池の容量の目安は
家電製品の消費電力から
計算できます。
例えば、停電したとき、
止まらないでほしい
という場合、
エアコンの消費電力から計算できます。
ここでは
エアコン:750W
として、目安を計算してみます。
計算方法は、とてもシンプルです。
どれだけの時間、エアコンを使うか?
を決めれば、計算できます。
例えば、このエアコンを
8時間使うなら、
750W × 8時間 = 6000Wh(6kWh)
となり、6kWhが目安です。
このように容量の目安を計算できます。
使いたいですね。
例えば、
エアコン:750W
冷蔵庫:350W
照明:100W
だった場合、合計の電力は
100W + 350W + 750W = 1200W
です。
これを8時間使う場合、
1200W × 8時間 = 9600Wh(9.6kWh)
となります。
蓄電池の容量は
「9.8kWh」や「10kWh」
にすればいいですか?
蓄電池の容量を選ぶときには
注意点があります。
計算した通りでは
ダメなんですか?
蓄電池の容量のおすすめの決め方
実は「9.8kWh」や「10kWh」の
蓄電池を選んでも、
実際に使用できる容量は
少しだけ小さいです。
例えば、
容量が10kWhの蓄電池は、
10kWhまで使用できません。
エコでんちのサイトで
京セラの蓄電池「EGS-LM1000」を
サイトの右上の検索バーで調べてみます。
すると、容量が10kWhとなっています。
この仕様表を見てみると、
型式 EGS-LM1000
蓄電池定格容量 10.0kWh
蓄電池初期実効容量 8.0kWh
と記載されています。
定格容量は10.0kWhとなっていますが、
実際に使用できる容量は
実効容量の8.0kWh
ということです。
どのくらいの容量の蓄電池を
選べば良いでしょうか?
エコでんちのサイトで探すと、
ニチコン ESS-H2L1 がありました。
型式 ESS-H2L1
定格容量 12kWh
初期実効容量 10.2kWh
実効容量が10.2kWhなので、
9.6kWhよりも大きいです。
9.6kWh以上の蓄電池なら
このニチコンの蓄電池が
1つの候補になります。
つまり、
蓄電池の容量は余裕をもって選ぶ
ということが必要です。
実効容量も確認する
ということですね。
使用年数の影響もあります。
実際に使用できる容量は、
年数が経過すれば、徐々に小さくなります。
そのため、蓄電池の容量を
どこまで余裕をもたせるか?
については、
業者に相談して決めていきましょう。
相談すれば良いでしょうか?
解説しています。
参考にしてください。
参考記事:
蓄電池の容量が足りないときは増やす
余裕をもって選ぶのかぁ。
容量が足りなくなったら、
どうしよう?」
と思いまして・・・。
あとから増設できる蓄電池を
選びましょう。
蓄電池には、増設できるタイプがあります。
例えば、エコでんちのサイトで、
「メーカから探す」を選択し、
HUAWEI(ファーウェイ)をクリックすると
LUNA2000シリーズが出てきます。
この蓄電池の容量は、3種類です。
・5kWh
・10kWh
・15kWh
最初は
・5kWhで使ってたけど、10kWhに増やす
・10kWhで使ってたけど、15kWhに増やす
ということができます。
これなら、
あとで足りなくなっても
安心ですね。
増設できる蓄電池も
あるのでしょうか?
ニチコン製があります。
エコでんちのサイトをみると、
「ランキングから探す」のところに、
ニチコン製の蓄電池があります。
蓄電池の容量は、2種類です。
型式 | 蓄電池の容量 |
---|---|
ES-T3S1 | 4.9kWh |
ES-T3M1 | 7.4kWh |
この蓄電池も、あとで
・4.9kWhから9.9kWhに増やす
・7.4kWhから14.9kWhに増やす
ということができます。
日本製だと
安心なんですよね。
こんな事例もありますからね。
実際に停電したとき、
役立ってるんですね。
また、価格も考慮して
決めると良いでしょう。
どこに記載されてますか?
分かるでしょうか?
やってみましょう。
無料なので安心です。
電気が水なら、容量とはバケツのサイズ
なんかイメージしにくいです。
イメージすると良いです。
電気を「水」、
蓄電池を「バケツ」に例えると、
容量はバケツの「サイズ」です。
どのくらい水(電気)を貯められるか、
その「大きさ」を表しています。
もちろん、蓄電池の容量が
5kWh、10kWh、15kWhと大きくなれば、
バケツのサイズも大きくなります。
つまり、
蓄電池の容量が大きいと
貯められる電気の量も多くなります。
だから容量が大きいほど、
長時間、
電気を使えるんですね。
もし停電に備えるなら、
なるべく大きい容量が
良いですね。
どのくらいですか?
16.6kWhまであります。
17.76kWhを超えると
消防法の規制対象となります。
ちなみに容量が大きいと
何かデメリットはありますか?
問題があります。
蓄電池のサイズが大きいときの対処法
蓄電池の容量が大きいと
蓄電池のサイズも大きくなります。
例えば、
エコでんちのサイトにある
HUAWEI(ファーウェイ)の
LUNA2000シリーズを見てみます。
容量 | 幅 | 高さ | 奥行 |
---|---|---|---|
5kWh | 670 | 600 | 150 |
10kWh | 670 | 960 | 150 |
15kWh | 670 | 1320 | 150 |
高さが大きくなってる
だけですね。
高さが許容できれば
設置できますね。
今度は、
エコでんちのサイトにある
オムロンのKPBP-Aシリーズを見てみます。
(蓄電池の型式はKP-BU○○-S)
容量 | 幅 | 高さ | 奥行 |
---|---|---|---|
6.5kWh | 490 | 847 | 147 |
9.8kWh | 490 | 741 | 295 |
16.4kWh | 490 | 1010 | 295 |
大きい容量だと
設置できないかもしれません。
屋外に設置するのですか?
一般的です。
設置するスペースが
全然ないんですよ。
屋内に設置できる
蓄電池にしましょう。
オムロンのKPBP-Aシリーズは
屋内に設置できる蓄電池です。
それ以外にも
エコでんちのサイトにある
京セラのEnerezza(EGS-LMシリーズ)は
屋内に設置できます。
また、エコでんちのサイトでは、
「ランキングから探す」のところに、
シャープ製の蓄電池があります。
これも屋内に設置できる蓄電池です。
あるんですね。
「見積り」をとったりしながら
選んでみると良いでしょう。
蓄電池容量の単位kWhと
太陽光パネルの単位kWの違い
蓄電池の容量と
太陽光パネルの容量は
単位が違います。
蓄電池の容量:kWh(キロワットアワー)
太陽光パネルの容量:kW(キロワット)
どのように違うかというと、
「h」があるかないか
です。
この「h」は何を表しているかというと
時間を表しています。
例えば
蓄電池の容量:10kWh
太陽光パネルの容量:5kW
で考えます。
太陽光パネルが5kWを発電したとき、
10kWhの蓄電池を満タンにするには
2時間かかります。
5kW × 2h(時間)= 10kWh
このように、
太陽光パネルの容量に時間をかけたものが
蓄電池の容量になります。
蓄電池も同じ値の5kWhに
すれば良い
というわけではないんですね。
注意してください。
実は、上記の計算は正しくありません。
なぜなら、
太陽光パネルの容量が5kWなら、
屋根の向き、パネルの角度、季節などによって、
実際のところ
3kW~4kWぐらいしか発電しません。
仮に4kWの発電だったとすると、
4kW × 2.5h(時間)= 10kWh
となり、2.5時間かかります。
まとめ
「蓄電池の容量の目安を計算する方法」について解説しました。
「蓄電池の容量の決め方」「容量が足りないときの対処法」「容量やkWh単位とは?」について
理解できたでしょうか?
本記事が少しでもお役に立てば幸いです。
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